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Photography takes an instant out of time, altering life by holding it still.

撮影のポイント・解説

西表島の天気は変わりやすく、光が強すぎてコントラストが思った以上に強く出てしまったり色飛びしたり、光が足りなくカメラの設定だけでは画質を維持できなかったりといったことがあります。

そのためイメージを作るまでの詳細な作業があります。

自然光を意識して取り入れたり、ストロボで光や影のバランスを取ったり、また、カメラレンズにNDフィルターを付け光量の調整を意図的に行う、カメラの設定を誤認・錯覚させると言うようなトリック的な作業を行っています。

ストロボ不使用の場合、人物を明るく撮影しようとカメラ設定すると、全体的に明るくなり、同時に背景も明るくなるためにせっかくの青空が白飛びしたり鮮やかな背景を作ることが出来ません。

意図的に光のバランスを取りカメラ側の設定イメージをうまく擦り合わせることで、背景に深みを持たせ人物に焦点を当てた撮影をすることが出来ます。

ストロボにアンブレラーやソフトボックスを装着し優しい光を当てることで、肌の質感も滑らかで気になる部分をカバーする使い方もあります。

カメラのシャッターを実際に押すまでの間、撮影している中でバックグラウンドでそれらを意識して撮影を行っています。​

​絵画の水彩画と油絵の表現方が違うように撮影にも様々な工夫や特徴を作ることが出来ます。

同じ作業をしていたとしても、フォトグラファーのイメージは写真で見て取ることが出来ます。

カメラの設定で見たままを再現する記録写真、段階を経てアートを表現するクリエイティブ写真、加工やレタッチを駆使した写真などフォトグラファーはそれぞれ撮る分野が違います。

​皆さんが必要とする写真が何かと言うことを明確にするためにはたくさんの写真を見比べてご自分に合ったフォトグラファーを選ぶことが撮影を成功させるためのキーとなります。

ストロボ効果・撮影例

JTP_7320.jpg

①撮影現場です。実際にこの暗さです。​予めイメージに近いカメラ設定とストロボの光量のバランスを整えて撮影に挑みます。

​カメラレンズはNDフィルターで明るさを制御し暗くなる状態。カメラ側は逆に明るく設定します。補助的にストロボを設置。

JTP_7400.jpg

②ストロボ発光中に思わぬタイミングで日差しが入ってきたため全体的に白く霞んで、光の部分と影の境界線もありません。

​ストロボを使わず明るく撮ろうとすると全体的にこのように明るくなり、もやもやした写真になります。

​※セルフ撮影のためストロボ発光は抑えられていませんが、①からカメラ設定のみで明るく撮ろうとするとこのような雰囲気になります。

JTP_7402.jpg

③日差しがおさまり、①の暗がりから本来撮りたかった雰囲気に近い物が撮れました。木の広範囲と人物にストロボの光を当てることで明るい部分と影を作り、輪郭を強調し立体感を作っています。ここではあえてボケは作らずヤシの木を取り入れています。

このような環境でストロボ無し・カメラ設定のみで全体的な明暗を作りたい場合、直射日光ではない比較的自然光が届くポイントに人物を立たせ、カメラの設定を調整することで環境に合わせた撮影を行うことができます。

​ただ、周りの葉っぱや色のあるものが自然光を通してカラーフィルターの役割を果たしてしまった場合、人物の肌色に影響が出でしまう場合があります。